君の全てを教えて。
*優斗Side
俺らは昼休みになるとすぐさま屋上に来ていた。
屋上は鍵が閉まっていると思われているらしく、
この2年間俺らの他に誰も来た事はない。
だからこそこんなリラックスできるんだけどさ♪
「今日もめっちゃ疲んた!」
「まだ午後があるよ、優斗。」
そうだったぁー!と俺は屋上に寝転がった。
「あのさ、優斗って教室だとキャラ作ってるの?」
「え?」
「いや、去年優斗と同じクラスじゃなかったから。
何かよそよそしいし。」
「作ってるつもりはねぇよ?」
「そうなの?」
「あぁー、でもそうなってるかもな。あんま関わりたくねぇし。」
「そうなんだ。」
「ぜってー笑顔引きつってるよなぁ。」
「はは。それはこっちも同じだから。」
俺も和輝もこの生活に慣れていた。
慣れすぎて・・・
限界が来ていたことを誰も知らなかったんだ。
_