君の全てを教えて。




    *嘉穂Side





「竹本、大丈夫だったみたいだね?」


「うん。良かった。」



竹本優斗は無事、
両側の女子を説得し
この事件が大きくなるのを免れたみたい。



「それだけ〜?」


「なっ何がっ!!?」


「べっつにー?
気付いてないならいいけどー。」



佳奈がネチネチと言ってくる。


もー何なのょ・・・。



その時




「おーい。社会科係!」




先生に呼ばれてしまった。



「何ですか?」



「このノートを資料室の机の上に置いてきてくれ。」



そして大量のノートを
私に託した。




「はっ!?
これ全部1人でっ!?」



私は先生に文句を言った。


「確かに波川1人は可哀想だな・・・」



そして、先生はあの人の
名前を呼んだ。





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