君の全てを教えて。
*嘉穂Side
私はなり止まぬ心臓の音を押さえながら、
正直に言った。
「・・・・」
しばらく下を向いて黙っていた竹本優斗は、
私と視線を会わすと
急に笑い出した。
「あんた、面白い事いうね。んな事言われたの始めてだからっ!!」
そしてまた笑いだす。
「俺あんたの事気に入ったよ。」
「・・・・はっ?!」
いきなりのセリフに顔が熱くなった。
「な、なな・・何で?」
「屋上での会話聞いてたなら分かると思うけど、」
「ええええっ!?」
考えれば考えるほど、
頭がパニっくになり、わけがわからなくなる。
「あれ?そーんな顔赤くしちゃって、
まさか俺の事好きだった?」
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