君の全てを教えて。
わたしと竹本優斗は
スーパーを出て
歩きだした。
「・・・・」
無言の空気が続いた。
「えっ、あのさ・・」
「嘉穂。」
「あっ、はい。」
「昨日はごめん。
酷い事言って・・」
「え・・ううん
大丈夫・・」
「なんかさ、
嘉穂に全部見透かされてる気がして、悔しくて・・」
「ううん。
でもね、無理して
笑わないでほしい。」
「うん、ありがと。」
「せめてあたしの前では
本当の竹本優斗を見せてよ。」
・・・・
「・・それ告白(笑)?」
にやけながら竹本優斗が
言った。
「なっ//違う!」
「そんな真っ赤な顔で
言っても説得力ねえよ?」
竹本優斗が笑いながら
言った。
私の心臓のドキドキが
すぐ傍まで来ていた。
「違うって〜//!」
竹本優斗が私の頭を
くしゃくしゃにした。
「おう、
わかってる。
・・・・ありがとな。」
そういって微笑んだ
竹本優斗があまりにも
かっこよく見えて私は
思わず下を向いた。
・・・
わかってる。
って・・
わかってないでしょ・・
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