君の全てを教えて。
『あの人すごく
かっこよくない?』
『ほんとだ〜
でも彼女持ちだよ〜』
『え〜まぢショック〜』
竹本優斗が周りから
噂されている。
でも当の本人は
全く気付かずアイスコーヒーを飲んでいた。
そっか・・
周りから見たら
わたしたち付き合ってる
ように見えるんだ・・
嬉しさと恥ずかしさで
胸がいっぱいになった。
若干わたしへの
批判も聞こえる気が
するけど・・・
「そういやさあー」
「ん?なに?」
竹本優斗が話を切り出す。
「俺のこといつまで
フルネーム呼び?」
拗ねたように言った。
「えっと・・
なんとなく・・?」
「なんとなくって(笑)
普通に優斗って呼んでよ。」
「う、ん・・」
最初は優斗って呼ぼう
としてたけど・・
なんとなくタイミング
ずれて、
で、竹本優斗でそのまま
固定化しちゃったんだった。
それに今更また呼びすて
が恥ずかしい。
「ゆ・・ゆうと//」
「ん。」
竹本優斗の顔が
赤くなる。
あたしの顔も今絶対
真っ赤だ・・
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