五線譜のレンアイ
「はるか。帰らないの?」


そんなあたしを見捨てないでいつも近くにいてくれた友。

和沙。



「あたし、また守に呼ばれてて。」

「そっかぁ、気をつけてね。」

「うん。」



周りはあたしのことを「怖い」っていって避ける。

でも和沙は違った。



「じゃあ、メールすんね。」

「あいよぉ。」



今日も向かう先はいつものゲーセン。

グループの中心は等々力守。

あたしの、今彼。

守に呼ばれたら仕方がない。

行かないとどうなるかは、もう何度も見てきた。
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