私立聖学園男子校物語
その後は昼過ぎで放課になり、各自、部活の下見に行ったり寮へ戻ったりとバラバラになった。

俺は入部する野球部へ挨拶に向かう。その途中の廊下でバッタリ優に会った。

「あれ?優は帰ったんじゃなかったんだ?」

「うん、僕ブラスバンドに入るんだ。中学の時は吹奏楽やってたし。修は?」

「これから野球部に挨拶行くとこ。俺野球バカだしな〜!」

短い会話を交わしお互いの目的へ向かい歩く。

「また後でね〜」

可愛い笑顔で優は手を振って去っていった。






・・・・・・・・・・可っ・・・・・可愛い?

いかんいかん!!なに男相手に可愛いとか思ってんだ、俺っ!

少し動揺しながらも、無事に野球部への挨拶も終わり、俺は寮へ帰った。


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