浮気彼氏との約束
「ちょっと、保健室行ってくる」
「大丈夫?…もしかして、悠の」
私はエミちゃんの言葉を遮って、ニッコリと笑った。
「違うよ、悠のことなんかじゃない。…ちょっとお腹が痛いだけ」
――――嘘、嘘、嘘。
ゴメンね、エミちゃん…1人になりたいんだ。
私、悠のこと好きだから。
他の女の子と遊んでること、私なんかどうでもいいこと。
まだ素直に受け入れられないや。
幼馴染みだからって、そんな理由で付き合ってほしくないよ。
彼女って、こんなに辛いものなの?
…違う、彼氏が悠だからかな。
誰も居ない保健室に入り、ふっと力なく笑った。
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