浮気彼氏との約束



「ちょっと、保健室行ってくる」


「大丈夫?…もしかして、悠の」

私はエミちゃんの言葉を遮って、ニッコリと笑った。


「違うよ、悠のことなんかじゃない。…ちょっとお腹が痛いだけ」



――――嘘、嘘、嘘。

ゴメンね、エミちゃん…1人になりたいんだ。




私、悠のこと好きだから。


他の女の子と遊んでること、私なんかどうでもいいこと。




まだ素直に受け入れられないや。

幼馴染みだからって、そんな理由で付き合ってほしくないよ。






彼女って、こんなに辛いものなの?






…違う、彼氏が悠だからかな。



誰も居ない保健室に入り、ふっと力なく笑った。



.
< 4 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop