詩をウタう
朝と夜の間.

『朝と夜の間.』

四時四十四分です
金縛りが溶けた後
貴女の夢を視たんです
哀しいぐらい貴女は笑顔で
悔しいけれど僕は無力で
無理矢理かきむしった胸が
事実、とてもとても痛むんです

四時四十六分です
金縛りから解けた後
貴女の姿を見たんです
見とれるぐらい貴女は綺麗で
汚らしい手で僕は必死に
無理矢理抱き締めようとして
事実、すごくすごく寂しいです

四時四十九分です
貴女の姿が消えた後
僕は詩を唄うのです
叫びたいのに声が出なくて
呼吸が苦しい僕は無様に
無理矢理喉を切り裂いて
事実、とてもとても見苦しい

貴女が居ないというのに
時間は進み
僕は生きる

たぶんこれからもきっと











貴女が居ないというのに
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