桜咲く、恋
桜、もう一度。
それから授業中、私はボッーとただ黒板を見つめていた。
何も考えたくない。
そして、学校が終わり放課後になった。
いつもなら晴希と帰っていたけど………
もう今は恋人じゃないし。
私は深い溜め息を吐いて教室から出ようとすると、急に腕を掴まれた。
「一緒に帰るよ。紗紀」
『……なんで……っ』
「なんで…って俺たち付き合ってるだろ」