桜咲く、恋





でも、私の脳裏には冬弥が浮かぶ。




その度に嫌になる。





だからね?何度も晴希に優しくされると余計虚しくなるの。




私は


これ以上傷つきたくない――…。







『私っ…』



「………」






『私、晴希と別れ―…』



“別れる”



そう言いたかったけど、私は“何か”に遮られた。






その“何か”とは―……






『……っ!!』





私は晴希の唇で口を塞がれていた。



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