桜咲く、恋




それは優しく温かく懐かしいキスだった。





『……っ…』



「ばか。」






優しい笑顔。



私が好きな表情。






「俺のこと…嫌いになった?」




でも直ぐに切ない表情になって私の頭を撫でる。




そんな表情しないで。





『嫌いになるわけ…ないよっ!……私は』




「……なに?」




『私は…晴希が好きだもん!』




溜めていた涙と感情が一気に溢れ出した。






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