『好き』を教えて
『アダルトの人』とはわざと女のバイトにエロ系のビデオやDVDを探させる半セクハラみたいなおっさん。
男のバイトがいなくなった隙をついて女の子に声をかける悪質な客だが、こちらとしては『ただ、どこにあるかを店員に訊いただけ』と言われればそれ以上追及出来ない。
しかも訊くタイトルが女の子が赤面するようなとんでもないタイトルで、店の責任者代理としては対応を考えなきゃいけないって、ヤツが来たら俺を呼ぶようにと女の子には言ってあった。
「またか。懲りねーおっさんだな」
大きくため息をつき、席を立ちながら状況を訊ねた。
「今、どうしてんの?」
「高野さんが…捕まって…」
高野!?
あいつじゃまともに応対出来ねーんじゃ!?
「わかった」
急いで店に出るとアダルトコーナーへと向かう。
一般レンタル品との区切りの暖簾をくぐると、すぐ目の前に高野とおっさんがいた。
「ないですねぇ…。データを調べてみましょうか?恐れ入りますがもう一度タイトルを教えていただいてもいいでしょうか?」
特に恥じらう様子も嫌がる様子もなく、普通に応対している高野におっさんの方がたじろぐ。
男のバイトがいなくなった隙をついて女の子に声をかける悪質な客だが、こちらとしては『ただ、どこにあるかを店員に訊いただけ』と言われればそれ以上追及出来ない。
しかも訊くタイトルが女の子が赤面するようなとんでもないタイトルで、店の責任者代理としては対応を考えなきゃいけないって、ヤツが来たら俺を呼ぶようにと女の子には言ってあった。
「またか。懲りねーおっさんだな」
大きくため息をつき、席を立ちながら状況を訊ねた。
「今、どうしてんの?」
「高野さんが…捕まって…」
高野!?
あいつじゃまともに応対出来ねーんじゃ!?
「わかった」
急いで店に出るとアダルトコーナーへと向かう。
一般レンタル品との区切りの暖簾をくぐると、すぐ目の前に高野とおっさんがいた。
「ないですねぇ…。データを調べてみましょうか?恐れ入りますがもう一度タイトルを教えていただいてもいいでしょうか?」
特に恥じらう様子も嫌がる様子もなく、普通に応対している高野におっさんの方がたじろぐ。