飛鳥
本当の私は、
心何か強くない。



弱虫で泣き虫
お化けだって、嫌いだ
恥ずかしいけど…。





運動だって、勉強だって、ここが田舎だから、良く見えるだけで、ちょっっと街の方に行くだけで、自分の実力がどんだけショボイか見せつけられる。




しっかりしている何て、そうしないと誰もしてく
れないじゃん。

私だって、出来るなら、誰かがやってくれるなら
、やらないさ。

結局は、自分の道化を守るための点数稼ぎだ。







私だって、自分で立ち上がるのではなく、誰かに
支えられたい…。


ギュッと、強く抱き締めて
ほしい。


「俺がいるから、大丈夫!」
と、耳もとでささやいてほしい。


手を繋いで、ちょっと頬を赤く染めながら、それでも力強く握り締める相手の手の温もり、感触、相手がここにいると言う、確かな証拠を感じたい。



でも、本当の自分じゃない自分は、恋愛をすることも許されない。
だって、本当の自分と向き合ってもらわないと、本当の恋は、出来ないと思うから…。







なぜ本当の自分をさらけ出そうとしないの?





こわいから…。

裏切られる

見離される

私の知らないどこかに、行ってしまう…。



やっぱり、私の心は、弱い……。
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