飛鳥
「ねぇ~
一左。
一左は、
みっちぃ達のところに
行かないの?」
「うん。」
あぁ、
何故か悲しい顔を
している気がする。
「そっか!!」
だから、
せめて私は
笑顔で答えた。
「一左、こっち来いよ!!」
(雅)
「いやっ。
いいよ。
俺は、
他のやつに自分の席に座られるのが
嫌なんだ。」
さっきは、
そんなこと私には言わなかった。
私にも、
同じ言葉を
放ったって何も変わらないじゃないか。
そして、
また悲しそうな顔をする。
どうしたんだろう?
男の子の事情って言うところだろうか……。
「そっか。わかった。」
(雅)
そう言って、
雅は自分のグループに
戻って言った。