私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「なぜ?

MCの彼は街中の人に尋ねても良いと言っただろう?

この番組が始まる前から僕の手の者はこの街にいた。

つまり反則じゃない」


『すごい屁理屈……』


言っている内容はすこぶる腹黒く、なおかつ胡散臭い。

だが、どこぞの貴族のような口調と美貌で言われ、つい納得しそうになる。


「反則紛いの行為にはかわりないだろ。

そんなことしてイメージ悪くならないのか?」


「それでも構わないよ。

顔だけが売りのアイドルと思われるくらいならね」


『っ!!!!//』


ドキッ。

なんだか今一瞬だけ紫水のことをカッコイイと思ってしまった気がする。


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