私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
とそこへ、数人の女の子が駆け寄ってきた。

由依と二人、周りをグルリと囲まれる。


「あのー、サインくださいっ」


恥ずかしげにそう言って彼女らは色紙とペンを差し出してくる。


「ごめんね、ホントは今仕事中なんだ。

僕たち急いでるから、そのお願いは聞いてあげられない……☆」


由依が申し訳なさそうに言うと、


「そうですよね……」


としょげた様子の女の子たち。


どうしよう。

何とかしてあげたい。


『ねえ由依、何かこの子たちにしてあげられないかな?』

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