私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「う~ん、何とかしてあげたいのは山々なんだけど、時間もないしねぇ~☆」


『たった数人だよ?

書いてあげようよ?』


「う~ん、まあいいや。

書こう☆」


ペンと色紙を受け取り、慣れた手つきでサインしていく。



あと1枚……。

よし、終わりっ!!


『これからもレインガーデンの応援してね』


そう言って色紙を最後の女の子に渡したとき、ガシッと手を掴まれた。


「私、光さんの大ファンなんですっ」


興奮しきりの様子で話す彼女。


『あの、え~っとこれはその……』


あちゃ~という顔で由依がこちらを見ている。


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