私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~

街角ウォッチング2

「あ~!!

やってるやってる~☆」


デパートを後にし、遥を見た由依の第一声がこれ。


遥はというと、ちょうど噴水に踏み込んだところのようだ。

ジャバジャバと水音を立てながら真ん中の石像に近づいていく。

途中、噴出してくる水か肩にかかり、一瞬顔をしかめた遥だったが、一度濡れてしまったら後はもうどうでもいいとばかりに進んでいく。


「ハルちゃんファイト!!☆」


そんな遥の背中に由依が声をかける。


「お前らも来たなら手伝えよな」


視線を石像に向けたまま言ってくる。


『うん、分かった。

……うん?』


さすがに遥一人に探させるのは悪いと思い、噴水に入ろうとすると由依に肩をつかまれ、止められた。


< 162 / 212 >

この作品をシェア

pagetop