私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「たしかに僕には汗は似合わないかもしれない。

だけど乗馬やフェンシングなら好きだよ……?」


『……ぃひゃぁっ!!//』


言いながら急に腰を屈め、近づいてきた紫水。

スッと形の整ったきれいな手を頬に添えてきたかと思うとさらに顔が近づき、“好きだよ……?”の部分を耳元で囁かれた。


『なっ……//

何してんの!?//』


甘い声に耳まで真っ赤になり、慌てて紫水の身体を押し返そうとすると、


「後でお仕置き決定な……」


と、私にしか聞こえない低い声で再び囁かれる。

その時、一瞬だけど紫水の目にキラリと怪しい光が灯ったのが見えた。


< 169 / 212 >

この作品をシェア

pagetop