私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
『何でもない。

ていうか紫水、なんで私が考えてたこと分かったの?』


これ以上踏み込まれるのはまずい。


そう思った私はとっさに話をそらした。


いや、これはこれで本当に気になってたんだけど……。

まさか、紫水も清龍みたくエスパーで……?



「「……クスクスッ」」


由依と紫水の唇から零れ始める笑い。


『えっ、なんでそこで笑うの?』


「だって……クスクスッ☆」


言いかけたところでまた笑いの波が押し寄せ、口ごもる由依。


何がそんなに可笑しいのか?


< 171 / 212 >

この作品をシェア

pagetop