私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「クスッ……。

相変わらず光は面白いね。

また思ってること全部口に出してたよ。

もっとも読心術なんて能力、本当に持ってたら好きな子の気持ちがわかるから嬉しいんだけどね」


『うそ……』


またやっちゃたんだ、私。

なんかショック。


落ち込んでいる私に向かって、


「でもそんなヒカちゃんも可愛いよねぇ~☆」


なんて由依はほのぼのと言っているけど、今の私には逆効果。

だって今の私は“男性アイドル・紅月光”なのに、可愛いってどうなの?

もっとカッコよくなりたいのに。


「ただのバカだろっ」


『うぅっ』


へこんでいるところにさらに遥が追いうちをかける。


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