私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「ふっ……、分かった。

そんなことができたなら何でもお前の言うことをきいてやるよ」


正直この賭けは負ける気がしない。

そんな顔を遥はしていた。

実際、遥は己の勝利を信じて疑わなかった。



しかし紫水は遥の言葉を聞くと不敵に微笑み、グラスを持ち上げて、


「今宵の我が勝利に乾杯」


と言うと、“地獄の一滴”を飲み干してしまった。


眉一つ動かさずに……。


「おまっ、マジで……」


遥の声から驚きと動揺がうかがえる。


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