私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「べ、別に理由なんかねぇよ。

なんとなくだ、なんとなくっ//」


あれ?

なんか遥、赤くなった?

さっきから青くなったり、赤くなったり情緒不安定な時期のかな?

それとも具合悪いのかな?


「そんなわけないよね。

君にしては珍しいくらい、すごく真剣に選んでいたはず。

ギリギリまで迷いに迷って決めたから、プレゼント用の包装をしてもらう時間がなかったんだよね?」


「なっ……//」


図星だった。


「ねえどうしたの、遥?

教えてよ?」


紫水は知っている。

遥に何か言いたくない事情があることを紫水は知っている。

本当は全部分かってるんじゃないのかな?

だとしたら、なおさら質が悪い。


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