私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「……。

こいつに似合うと思ったから……//」


「それだけではないよね」


どこまでも食い下がる紫水。


どうやっても逃れられそうにないと感じた遥は、投げやりになりながら答えた。


「ったく、しつけぇ……。

コイツ、外に出るとき全然顔隠さねえだろ?

だから、サングラスでも買ってやれば気をつけるようになるかなって……//

少しは自分がアイドルだってこと自覚しろよなっ!!」


「なるほどね……」


さも今知ったかのように相槌を打つ紫水。

由依はと言えば、


「ハルちゃんってば優しい~!!

ヒカちゃんがファンの子たちに囲まれて困らないように、そんなこと考えてたんだ。

エライ、エライ☆」


なんて感心している。


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