私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「クスッ……。

遥、そのくらいにしといてやれよ」


後方から声がした。

紫水と……、清龍だ。


遥が二人に気を取られている間に由依の後ろに隠れる。




「だから嫌だったんだよ。

コイツ、恩を仇で返しやがって……」


『ひぇ~!!

だから、ごめんなさいってばっ!!』


「くどいっ!!」


半泣き状態で謝るもバッサリ斬り捨てられる。


『最初っから由依が助けてくれれば良かったのに……』


「ごめんね。

本当は僕が助けたかったんだけど、僕が助けに行ってもナメられちゃうだけだし……☆」


それなら仕方ない。


紫水に視線を移すと、彼はとんでもないという顔で言い放った。


「俺はもともと実戦には不向きだからな。

俺の繊細な指は人を殴れるようにはできていない。

それにあんな奴らに触れたら、俺の手が汚れる」


ダメだ、こりゃ……。


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