私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
続いて清龍に視線を移すと、


「……眠い」


の一言。

それも欠伸混じり。


「とまあ、こんなわけでハルちゃんが選ばれたの☆」


理由テキトー……。



「つーか、お前がそんなもん着てっから変な奴が寄ってくんだろ」


ひぇ、また遥の怒りの矛先がこっちに向いた~。


「まあ、たしかにウチのプライベートビーチじゃなくて、一般向けの海水浴場に来たのは失敗だったな……」


紫水が苦笑いを浮かべてつぶやく。



あ、あるの?

プライベートビーチ……。


「ホレ、お前はこれでも着とけ」


そう言って遥は私の頭にバサッとパーカーを被せた。


『えっ、でもコレすごく大きいんだけど……』


実際羽織ってみるとブカブカで、半袖のはずが七分袖になっている。

パーカーを着ているというより、パーカーに着られている感じだ。


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