私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
ところが、志乃さんの話の内容が気になって、授業に全く集中できない。
こんなことじゃいけない。
そう思って先生の話に意識を引き戻そうとするも、うまくいかない。
ダメだ、こりゃ……。
自分の集中力のなさに半ば呆れ、落ち込んでしまう。
親衛隊の子たちとの教室移動中の会話の受け答えでさえままならない。
完全にうわの空の状態だった。
そんな私を見た親衛隊の女の子達は、
「光さまはいったいどうなさったのかしら?
美しい瞳が憂いを帯びていらっしゃるわ」
「きっと恋をなさっているのよ。
報われない恋に身を寄せていらっしゃるに違いないわ」
「まあ、羨ましい!!
光さまが思いを寄せていらっしゃる方ってどんな方なのかしら?
さぞやお美しい方なのでしょうね」
「罪つくりな方だわ。
光さまはほほえみひとつで私たちをご自分の虜(とりこ)になさってしまわれたというのに。
その光さまをあんなにも苦しめるなんて」
「まあ、お労しい。
まるで源氏物語に登場する光の君のようね」
「私たちが少しでも慰めて差し上げられるとよいのだけれど……」
と噂をしていた。
こんなことじゃいけない。
そう思って先生の話に意識を引き戻そうとするも、うまくいかない。
ダメだ、こりゃ……。
自分の集中力のなさに半ば呆れ、落ち込んでしまう。
親衛隊の子たちとの教室移動中の会話の受け答えでさえままならない。
完全にうわの空の状態だった。
そんな私を見た親衛隊の女の子達は、
「光さまはいったいどうなさったのかしら?
美しい瞳が憂いを帯びていらっしゃるわ」
「きっと恋をなさっているのよ。
報われない恋に身を寄せていらっしゃるに違いないわ」
「まあ、羨ましい!!
光さまが思いを寄せていらっしゃる方ってどんな方なのかしら?
さぞやお美しい方なのでしょうね」
「罪つくりな方だわ。
光さまはほほえみひとつで私たちをご自分の虜(とりこ)になさってしまわれたというのに。
その光さまをあんなにも苦しめるなんて」
「まあ、お労しい。
まるで源氏物語に登場する光の君のようね」
「私たちが少しでも慰めて差し上げられるとよいのだけれど……」
と噂をしていた。