私こそ光る☆君 ~ﾗｲﾌﾞﾂｱｰ編~

「げっ……」


恐怖の足音が聞こえる。

どこから現れたのか、執事を従えて歩み寄ってくる紫水に遥は後ずさりを始める。


“罰ゲームのこと、完璧忘れてた”


そんな様子だった。


紫水は遥と清龍の目の前で立ち止まった。


「負けた遥＆清龍ペアにはこちらをプレゼント!!」


そう言って紫水が執事が持っているお盆を覆う布を取った。

その下から現れたのはグラスに注がれた青汁？


「罰ゲームってただの青汁かよ。

ビビらせんな」


グラスを手に取って一気に煽る遥。



「いっておくが、これはただの青汁じゃない。

通称“地獄の一滴”。

セロリ、水菜、ほうれん草などの野菜に生姜とニンニク、それに通常の栄養ドリンクの１０倍に濃縮したスッポン＆マムシエキスを加えた滋養強壮ドリンクだ。

ウチの会社で開発中の商品でな、ちょうど実験体を捜していたところなんだ。

ちなみに味は未調整だ」