私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
遥の顔色がだんだん青くなっている。


「うっ!!

水、水、水~!!」


相当マズかったらしい。

遥は喉を押さえて海の家の方へと走っていった。


「ったく、せっかちな奴め……。

で、セイ?

次はお前の番だぞ」


“絶対逃がさねぇよ?”とでも言いたげに紫水が清龍の方に振り向く。


悪魔だ。

絶対、この人悪魔だ。


紫水が“地獄の一滴”の入ったグラスを清龍に差し出す。


『「あっ!!」』


すると驚いたことに清龍はそれをすんなりと受け取り、ゴクゴクと飲み干してしまった。


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