私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「じゃあ、俺の口移しでもダメ?」


『絶対に飲まない!!

この色魔男!!』


パリーンッ。


私が紫水に向かって罵声を浴びせるのと同時に由依が紫水の手からグラスを叩き落とした。

グラスが割れて、砂に染みが広がっていく。



「しーちゃん、勘違いしないでくれる?

カナちゃんはしーちゃんのものじゃないんだからね。

そういうことしたいなら他の子としなよ★」


行動のわりに穏やかな由依の口調。

だが、明らかに怒気が込められていた。


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