私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「そんなにご機嫌ってわけでもないんだがな」


そう言って海晴はふと視線を逸らす。

その視線を辿ると橙悟が遥をヘッドロック中。


「ハハハ!!

嬉しいだろう、俺たちが来てくれて」


「嬉しかねぇよっ!!

つか、何だ!!

さっきのだせぇ登場は!?」


「ハハハ!!

カッコいいだろう!?

“【Night Suns】参上!!”なんちゃって」


ご丁寧にポーズを取りながら再現してみせる橙悟。


「はぁ!?

そりゃ“参上”じゃなくて“乱入”の間違いだろうが、このボケッ!!」



これはじゃれ合っていると言っていいのだろうか。

豪快に笑っている橙悟に対し、遥は仏頂面。


< 53 / 212 >

この作品をシェア

pagetop