私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
「忘れてたってこの後何か仕事入ってたか?」


遥にも分からないらしい。


「いや、仕事のことじゃない。

さっきの勝負の罰ゲームだ」


艶かしく微笑む紫水。

目がキラキラと輝いている。


「それじゃ俺たち、失礼しま……」


紫水の笑顔に身の危険を感じたのか、さりげなくその場を逃げ出そうとするナイサンメンバー。

ところが紫水の腕が伸びてきて阻止される。


「どこいくの?」


笑顔で言われると逆に怖い。

まるで獲物をがっちりと捕らえて、食らう直前に舌なめずりをしている肉食獣のような笑顔だった。


「はいはーい♪

罰ゲームって確か負けた方が勝った方の言うことを1つ聞くんだったよね?

何をお願いするの?☆」


場違いに明るい由依の声が部屋に響く。


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