私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
カードキーを差込み、無事にロックが解除されたのを確認すると、ドアを引いて開ける。

その瞬間、ヒュッと何かが頬をかすめた。


何今の!?


恐る恐る後ろを振り返ると、銀色のナイフが壁に刺さっている。


危なっ!!

まさかこれ以外にも変な仕掛けあるとか言わないよね?


勇気を振り絞って寝室まで進む。



『あ~、やっとついた。

紫水、朝だよ』


入り口の仕掛け以外、トラップらしきものには見当たらない。

実際には1、2分の出来事だったがその何倍にも感じられ、紫水のもとにたどり着いた時は安堵のため息をついた。

だが、安心するのはまだ早かった。


『ひぃっ!!!!』


悲鳴をあげてしまう。


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