私こそ光る☆君 ~ライブツアー編~
最後は遥か~。
一番厄介な人を最後に残しちゃったな。
遥の場合、声をかけた瞬間に蹴りとかとんできそうだし……。
ドアの前で大きくため息をつく。
呼び鈴に反応がないのはもはやお決まりパターン。
あんまり乗り気じゃないけど、これも仕事のうち。
自分を叱咤して部屋の中に足を踏み入れた。
『遥、起きて』
蹴りを警戒中。
念のため距離をとって声をかけるが、やはりこれでは起きてくれない。
『遥!!
もう、遥ってば!!』
手の届く距離まで近づき、遥の肩を揺すると、モソッと遥が動く。