Cherry Pink

抱きしめていた手を緩め、諒哉は話し出した。

「オレ、こんなんじゃん?だから同じような沙里に惹かれた。最初は軽い気持ちで告白したんだ。でも、沙里は予想以上にいい女で…オレを好きじゃなくてもオレが沙里を好きならいいと思った。」

あたしはサイテーだ。

こんなにも、あたしを思ってくれる人を…

偽って…利用して…

あたしの目からは勝手に涙が出ていた。
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