メガネの裏はひとりじめⅠ
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「ドリアとー…えっと、オムライスにミートスパゲティにー…あとこのグラタンで。」
『…、』
メニュー片手に注文をウエートレスの人に告げる目の前の超絶美形。イコール道留君。
ペンギンを見て、他にもいろんな魚を見て館内を回ったあたしと道留君は、見た目も雰囲気もオシャレなお店にちょっと遅めのお昼を食べに来ていた。
ひらひらのメイドさんみたいな可愛い制服を着たウエートレスさんに席を案内され、そこまではまだ何事もなかった。
が!
今、問題発生。道留君が告げた注文の数に驚きを隠せない。唖然とするあたし。
だ、だって…!オムライスだけかと思ったらミートスパゲティにグラタンもだもん!最初のドリアはもちろんあたしが頼んでもらったもの。
予想もしない道留君の注文の数に、「ご注文を繰り返させて…」ウエートレスさんが口を開くのを慌てて遮る。
『っ道留君!』
「ん?」
『そ、そんなに食べれるの…?』
「え、うん。食べれるよ?何で?」
『(う、嘘だぁー…。)』