メガネの裏はひとりじめⅠ



そした、ら。


「そういうとこもお子ちゃまだな♪」

『…!』

「ふはっ。かわいー♪」

『(むむー…。)』



道留君って、ほんと、たまーにすっごく意地悪!!



ぷーってしたあたしに二回目のお子ちゃまだな発言。言われた瞬時にぷしゅっと頬っぺたの空気を抜いたら、お子ちゃま扱い。



そんなにお子ちゃまじゃないもん!



ぷくーって。さっきよりもふくれて道留君を小さく睨んでみる。…って、こういうとこがお子ちゃまなのかなぁ…。


気がつく、あたし。



急にふくれるのをやめたあたしを道留君は不思議そうに瞬いて見る。「ふぐの真似っこ終わり?」…酷い!!



『ふぐじゃないよぉ!』

「あ、可愛い付け忘れた。」

『それでもやだ!何で魚ばっかに例えるのぉ…。』

「可鈴が物真似するから。」

『してないっ!!』

「はっは。可愛いから意地悪したくなんの。」

『(…っ、そんな…、)』



楽しそうにぽにぽに、再び頬っぺたをつつき出した道留君のキュンセリフにあたしは本日何回目になるのかキュンキュンキュンッ。



そんな理由…っずるすぎるよ〜…。


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