メガネの裏はひとりじめⅠ

◆He gave her an affectionate kiss.




道留君の大好物はオムライス。嫌いな食べ物は何だろ?分からないって言われた。



兄弟はお兄さんになんと三つ子の道留君は真ん中。上にお兄さん。下に妹。あともう一人中学生の弟がいる五人兄弟。



好きなことは食べることかな?って。うん、そうと思う。オムライスとミートスパゲティにグラタンを食べて、まだいちごパフェ食べてたもんね。道留君は、大食い。



無断で生徒会室に入れる理由は内緒。何でめちゃくちゃかっこいいのにダサい格好をしてるのかも聞いたけどこれも内緒。道留君は、かなりの秘密主義者。



あと、は――…。



『はぁ…。』



昨日のデート成功率。星、一つ。



『…、』



ぱたり。質問大会で手に入れた道留君の情報を手帳に書いていっていたあたしは机に突っ伏せた。



自分で書いておきながら、昨日のデート成功率が星一つってことに落ち込んだのだ。はぁ、とタメ息を吐くのはもう何回目か。



楽しかった。ほんとに楽しかった。道留君とデート出来たってことだけで超幸せ。星は五つ以上輝く。



け、ど。

星一つの原因は、全部あたし。



せっかくのデートなのに泣いてばっかで。面倒くさい女選手権みたいなのがあったら絶対に第一位を取っちゃうぐらい昨日のあたしは面倒くさい女。



デートの帰りが、一番最低だった。


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