幼き頃のそなたを愛する

「お父上!この子は笛を習っておるのか?」

男は興奮しながら話した。


「そんな事ある訳なかろう。
この子を寺子屋に通わしてやる事も出来ない。

この子は優しい子やから…文句も言わず毎日農作業をするだけさ。」


「…では、他に変わった事は?」

男はさらに質問をぶつけてきた。
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