愛しキミへ
家に着くと、
家族に今の姿を見られないように、
コソコソと自分の部屋に戻った。




部屋の真ん中には、旅行用の大きいバックが…。



「あっ…カメラ…」















終わった。



カメラ買うの忘れた。




一気に力が抜けた。

俺は、女じゃないから、
レイプってされた身の意見が分からんけど。



今は、恐怖とか不安より…
カメラを買えなかった、怒りと、
俺が女と間違えられたという悔しさが、残った。




一生忘れないだろうあの憎らしい顔を…






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