愛しキミへ



なんで俺の机に寝てるんだ



おそるおそる天使の顔を見ると、


なんとも可愛らしい寝顔がそこにあった。


「可愛い。 可愛すぎる。」


その顔は抱きしめたくなるような顔で、

えっ~と、だから、その…
とにかく、出来過ぎなぐらい、可愛かった。



気持ちよく寝ている彼女をみて、
自分の服を掛けてやろうと思った。


もう、秋になる。
俺たちが出会ってから、
季節は三回周ろうとしている、
出会いの季節から、別れの季節へと、
変わりつつあったのだ。



彼女を暖かくしてやろうと思い、
服を掛けようとしたときだった。





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