俺様男とLOVEゲーム




バカ。




やっとの思いで駐車場に車を停めた。



車内を包む沈黙。


聞こえるのはだんだんに早くなる自分の鼓動。


なんで…何も言わないの?


ずっしりした空気に堪えられなくなった私は、沈黙を破るべく口を開いた。


「下りて?」


「…エステねぇ…ふぅーん。そういうわけか。」


は?何一人で納得してんの?


「どういう意味?」


ニヤリと怪しく笑って、私の顔に手を伸ばす。


ビクッ。


一瞬強張った身体。


「俺のためなんだろ。そんなに頑張んなくてもいいって。」



……へ?





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