奇跡のいのち
「あっうちの席窓側の後ろから2番目!それに柚はうちの前の席だよ!」
「まぢで?まっ、うちら誕生日1日違いだからね。だから、出席番号が1つ違いなんだよね!」
「美空の隣の人・・・藤沢結翔って」
「知ってる人?」
「超かっこいい人で有名!ほら、さっき桜の木の下にいたじゃん!」
「あ~、あの人。ま、興味ないなぁ」
「美空、もてるのにもったいない・・・」
「ってかとりあえず席つこうよ」
「そうだね」
1年3組の担任の先生は若い男の人だった。
「今日から1年よろしくな。えっととりあえず今から入学式なので・・・トイレ行きたい人だけ行って来い。10分になったら廊下に並べよ!」
先生がそれだけ言い終わると、柚が美空のほうを向いて言った。
「やっぱ、結翔くん、かっこいいね。うちの隣の旬くんもかっこいいや!」
「はいはい、それはよかったですね~」
「なにそれ!ま、いーや。とりあえず廊下行こっ」