奇跡のいのち
「おっ、もう帰っていいみたいだぜ」
「そうだね。じゃぁ、明日ね!」
「じゃぁな!」
「ねっ、美空、一緒に帰ろうよ。」
「いいよーっ!あっ、ちょっと待ってて。まだ準備終わってないから」
入学式が始まる前にもらったプリントをバッグにしまい終わると、柚のほうを向いた。
「じゃ、帰ろっか。」
「うんっ」
帰り道、
「そーいやさ、美空って何部に入るの?」
柚香がそう聞いたら、
「もちろん、陸上!」
笑顔で美空は答えた。