奇跡のいのち
「だよね~、美空ならそう言うと思った!」


「柚は?」

「う~ん、うちは、基本走るより、見てるほうが好きだから・・・美空を応援する側につこっかなぁ・・・って思ってるんだよねぇ」

「あっ、つまり、マネージャー?」

「そう!」

「ほんと?じゃ、一緒に頑張ろうね!」

「あ~!早く部活入りたいね!・・・あっ、じゃあね!」

「うん、ばいばい」


美空は柚香と別れた後、すぐそこにある、立派な洋風の建物の中に入って行った。

「ただいま~」

「・・・・・・」

「って、誰もいないか・・・さみしいなぁ・・・」

リビングに向かうと、一枚の紙が置いてあった。

 ”美空へ”
今日は、ママとパパは遅くに帰ってきます。
楓をよろしくね

楓とは、美空の弟。美空と同じで、顔立ちがいい。まだ、小学6年生だ。
楓は、まだ帰ってきていない。

「・・・かえ・・で、遅い・・・」
「・・部活かなぁ?」
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