願い

発動!

「本当に相手の気持ちを操れるんだろうか?試さないといけないな。とりあえずティッシュを配ってる人で試そうっと!でも何をしようかな?いきなり大きい願いもなんだし、ティッシュを20個もらえように願ってみるか。」

彼は半信半疑のまま心の中で思いつつティッシュを配ってる女性の方に歩き始めた。

「叶わなかったらちょっとヘコむな…」

その不安もすぐに無くなるのだった。

女性の近くに行った時
「すみません。ちょっと多いですけどもらって頂けますか?」

彼は自分の目と耳を疑った。しかし目の前には女性の両手いっぱいにティッシュが乗せられていた。

「まぢかよ。」
彼は小さな声でつぶやいた。

「いや、こんなには持って帰れないんで1つでいいっスよ。」
微笑みながら彼は女性に言ったが

「持っていってもらわないと困ります。お願いだからもらってちょうだい!」

半ば強引にティッシュを受け取った。と言うか渡されたのだった。

彼はたくさんのティッシュを持ちながら

「5個くらいで良かったかな…でもどうやら昨日の事は本当だな。なんか楽しくなってきたぞ。」

彼は昨日の事が本当だと確信したのだった。
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