【完】王子様は年上男子!?―年上王子様と年下美少女☆―
ただひたすら黙り込む。



「……居るんだろ?隠れてないで出て来いよ」


その声に、私はゆっくりと立ち上がった。




「なにしてんだよ。そんな所で」


谷口先輩が言った。




「……あっ、いえ。ケータイを忘れて、取りに来たんです」


そう言って顔を上げた瞬間―――




「……え?」


……言葉を、失った。




「お前……あん時のっ」
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