私の彼女
キーンコーンカーンコーン…

全ての授業が終り、

光が理華に駆け寄ろうと席を立った時、誰かの手が光の肩に置かれた。

田村「光ちゃん。ちょっと時間ある?」

光「…え?あたし用事が――」

田村は光に耳打ちをした。

田村「―――――――。」
光「!!!」

田村「屋上でちょっと話せるよね?」

光「…うん。」

田村「先に屋上に行ってる。」

光は田村が教室から出ていくのを見届けて、理華に駆け寄った。

光「理華。今日、急遽部活ミーティング開く事になったの。だから先帰って…ごめんね。」

理華「そうなの?がんばって!」

理華は笑顔で光にそう言った。そんな理華を見て光は切なそうに笑う。

ふいに理華に腕を引っ張られた。

コソッ


理華「じゃあ…夜、会ってくれたら許すよ☆」

理華は真っ赤に頬を染めている。
光は気持ちを抑え、必死に笑顔を作った。

光「おっけー!後でメールするから。」

光はそう言って教室を出た。


理華(なんか光様子が…変?)
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