私の彼女
バタンッッ

勢いよく屋上のドアが開かれる。

光「……どういうつもり?」

田村「光ちゃん、女の子なんだからドアは静かに開けないと」


光は余裕そうな田村にイラだっていた。

光「……さっきの何?意味が分かんないんだけど」


田村が光に耳打ちした言葉。


『君の“彼女”の事で話したいんだけど』



田村「映画館で本田さんが男装してる時からおかしいと思ってたんだ」

光「っっ!?気付いて――」

田村はニコリと笑う。


田村「しかも、せっかくオレが理華ちゃんとハロウィーンで組めたのに光ちゃん連れてっちゃうし」


光「は、はぁ!?全く覚えてない!」


田村「ふーん?これ見ても??」

田村は携帯を取り出した。

パカッ


光「―――!?」


その携帯に写っていたのはスーツを着ている光と、理華がキスをしているところだった。
光は一瞬顔を青くするも、ギッと目を鋭くし田村を睨んだ。


光「…あたしにどーしてほしいわけ??」
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